残業代請求を弁護士に依頼したときの費用は? 相場について千葉の弁護士が解説
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千葉県は気候に恵まれていて住みやすく、なおかつ東京にも近いことから、首都圏のベッドタウンとなっています。その分、美容院や飲食店、スーパーなども多く活気がありますが、サービス業界は人手不足によるサービス残業が大きな問題となっています。
未払い残業代を会社に請求する場合、個人で行うよりも、プロである弁護士に依頼した方が残業代を取り戻せる確率も高くなります。残業代請求を弁護士に依頼する場合、どれくらいの費用がかかってくるのでしょうか。
1、残業代請求にかかる弁護士費用の相場と内訳
会社へ未払い残業代を請求しようとするとき、弁護士に相談した方がよいとわかってはいても、費用がどれくらいかかるのかわからず、不安で相談できないという人も多いようです。そこで、ここでは残業代請求にかかる弁護士費用の相場とその内訳について説明します。
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(1)弁護士費用の内訳
一般的に弁護士に支払う費用には、次のようなものがあります。
① 法律相談料
弁護士に相談するときにかかる費用です。相談時間は30〜60分程度が一般的です。
② 着手金
正式に弁護士と委任契約を交わしたときにかかる費用です。通常は案件に着手する前に支払います。
③ 実費
切手代や交通費、コピー代、収入印紙代など、弁護士が業務を行う際にかかる費用です。遠方の裁判所に行く必要がある場合は、宿泊費、特急券代、日当などがかかる場合もあります。
④ 成功報酬
弁護士が業務を終了した後に支払う費用です。問題解決に成功したときに請求されるのが通常ですが、事件の経緯によって途中で終了したり、弁護士との委任契約を解約したりした場合には、進捗状況に応じた報酬金を支払うことになります。実際に依頼する前によく契約書の内容を確認しておきましょう。
⑤ 手数料
弁護士が内容証明郵便などの書類を作成するときにかかる費用です。事務所によっては、着手金に含まれている場合もありますので、事前に確認しておいた方がよいでしょう。 -
(2)残業代請求を依頼したときにかかる弁護士費用の相場
① 法律相談料
法律相談料は、30分あたり5,000〜10,000円(税別)程度が相場です。最近は無料で相談できる弁護士事務所も増えています。無料相談でも、請求できる残業代をおおまかに計算してくれたり、証拠集めについて役立つアドバイスをしてもらえる事務所もあります。しかし、実際の数値に基づいて計算したわけではなく、概算に過ぎませんので、法律相談での計算だけに過度の期待をしないほうが良いでしょう。
② 着手金
着手金の相場は、0〜30万円程度です。着手金は金銭的負担が大きいことから、最近では、法律相談料・着手金ともに無料にして完全成果報酬制にしている弁護士事務所も増えており、気軽に依頼しやすくなっています。
③ 実費
実費は事務手数料だけで1〜5万円程度が相場です。とはいえ、個々の事件によって費用が異なるのは当然です。特に宿泊や遠距離移動が伴う事件については費用も大きくなります。そのため、具体的な金額については事前に弁護士に尋ねてみるとよいでしょう。
④ 成功報酬
成功報酬は実際に回収できた額の16〜30%が相場となっています。法律相談料や着手金が無料となっている場合は、それらの費用が上乗せされているため成功報酬が高く設定されていることが多いように見受けられます。
⑤ 手数料
手数料は1〜5万円程度が相場です。着手金に手数料が含まれているところもありますが、場合によっては着手金を手数料と掲げていることもあるため、確認しておいた方がよいでしょう。
2、弁護士に残業代請求を依頼するメリット
残業代の請求を弁護士に依頼した場合、費用はかかりますが、残業代を回収できる可能性が高まる点がもっとも大きなメリットです。最近では「初回の法律相談は無料」という弁護士事務所も増えているので、依頼する前に気になる点があれば遠慮なく聞いてみるとよいでしょう。
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(1)書類作成や手続きをすべて任せられる
弁護士に残業代請求を依頼すると、残業代の計算や書類の作成、裁判所での手続きなど、手間がかかることはすべて弁護士が行ってくれます。弁護士に任せられれば、書類の記入ミスなども防ぐことができるので安心です。
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(2)会社と直接交渉するストレスが減る
弁護士に残業代請求を依頼すれば、自分で直接会社と向き合わずに済むので、ストレスを感じずにすみます。交渉の進捗状況は弁護士から随時電話やメールなどで連絡が来るので、交渉の場にいなくても交渉の様子を把握することが可能です。
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(3)有利な結果を得られやすい
弁護士を立てることで、相手方にこちらの本気度を伝え、交渉を有利に進めることができる点も弁護士に残業代請求を依頼するメリットです。交渉が調わず労働審判や訴訟になっても、弁護士が法的根拠をもって労働審判委員会や裁判官を納得させられるような主張を展開します。そうすれば、より有利な条件を引き出して解決するできる可能性が高まるでしょう。
3、まとめ
千葉県は人口が多いため、その分残業代請求に関する相談件数も多くなっていると予想されます。
「残業をしたのに残業代を支払ってもらえない」「働いた時間と給与明細上の金額の計算が合わない」などとお困りの場合は、ベリーベスト法律事務所 千葉オフィスまでご相談ください。
当事務所の弁護士にご依頼いただければ、書類の作成や獲得できるであろう残業代の計算から会社側との交渉まで、すべて一任していただくことが可能です。万一労働審判や訴訟になっても、最後までお客さまに寄り添って問題解決できるよう尽力いたします。
残業代請求できる権利には、時効があります。時効は現行法上2年間(平成31年1月時点)となっております。時効が到来してしまった分については会社側に請求できなくなってしまうので、残業代請求を検討されている方はお早めにベリーベスト法律事務所 千葉オフィスまでご来所の上、相談ください。
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